人気アナウンサー逸見正孝氏の夫人が、ご自身の体験を元に、がん患者を支えるための知恵やノウハウを解りやすく書いた本です。
「ガンかもしれない」と思った時にどうすればいいか。
家族は患者とどう接すればよいのか。
主だったがんの初期症状と検査について。
病院、医師探し、情報収集の方法。
CT、MRI、PET、腫瘍マーカーなどの検査について。
インフォームドコンセントとは?
治療法を聞くときのポイントは?
セカンドオピニオンの仕方や医療コーディネーターについて。
三大治療とそれぞれの副作用について。
がん別の標準治療についてや、費用について。補完代替療法や終末医療にもふれています。
巻末には、がん診療連携拠点病院の一覧や緩和ケア病棟の一覧を掲載し、本文の中にも、さまざまな患者会やサポートグループ等を紹介しています。
「家族は『第二の患者』家族だからこそ、いたたまれず思いをぶつけ合うこともあると覚えておきましょう」など、患者家族へのメッセージ満載。
さまざまな場面で家族がどう対応すべきかをアドバイスしていますが、患者本人が読んでもとても参考になる内容です。
がんと宣告され、パニックになっていた私達家族が、まず何をすべきか。今後どのようなことが想定され、どう対処していくべきかといったことへの指針となった本です。
ただ、本書は婦人科医が監修しているせいか、子宮頸がんの1、2期における放射線単独治療も手術と同じ治療効果があることに触れておらず、残念です。