子宮・卵巣がんのサポートグループ あいあいのページ

朝日カルチャーセンター新宿 公開講座
 ◆母を亡くしたあとで◆

講師  写真家   石内 都                     
          「子宮・卵巣がんのサポートグループあいあい」主宰 フリーライター
まつばら けい


石内都は、“Mother's”で、2005年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館の個展作家に選ばれた。この作品は実母とその遺品がモデル。石内は日頃プライベートに関して寡黙だが、実は母親は大火傷の際の輸血でC型肝炎を患い、84歳の時、肝臓がんで急死した。「私は父親っ子で、母には反発していた。父の死後、ようやく、コミュニ
ケーションが取れるようになって、確執が薄らいできた矢先のこと」と言う。闘病と看取りの体験、その後の本人も驚くような深い喪失感、グリーフワークに撮った写真が、石内を世界的作家にした。母という普遍的なテーマも相まって、ビエンナーレでの熱狂的な反響。亡くなって深化する母−娘関係のことなど。これまでほとんど明かしてこなかった創作の背後や心の内について、旧知のライターを相手に語る。

講師:石内 都 (いしうち みやこ)

1947年群馬県桐生市生まれ、横須賀育ち。思春期を過ごした土地の空気や匂い、気配などを写真に撮りながら心の奥にわだかまっていた記憶の糸口を写真に見い出す。初期3部作、“絶唱・横須賀ストーリー”“APARTMENT”“連夜の街”、40歳を迎え同じ年に生まれた女性の手と足のシリーズ“1・9・4・7”で人間の皮膚へと展開。身体にのこる傷跡“SCARS”を現在撮り続けている。それと同時進行して母の皮膚と遺品で構成した“Mother's”を発表。第4回木村伊兵衛賞受賞。第11回第15回写真の会賞受賞。第15回東川国内作家賞受賞。コレクション:東京国立近代美術館、ニューヨーク近代美術館等、国内外美術館多数。

講師:まつばら けい
フリーライター、「子宮・卵巣がんのサポートグループ あいあい」主宰。1960年うまれ。日本女子大学卒業。2004年、大腸がんの母を看取った体験も持つ。共著書に『子宮・卵巣がんと告げられたとき』(岩波書店)、『なぜ婦人科にかかりにくいの?』(築地書館)、『NHK生活ほっとモーニング がんとともに生きる』(徳間書店) 、『私のカラダ』(朝日新聞社)など。初の単独著書として、エッセイ集『がんと秘密』(バジリコ)が近刊予定。石内さんの作品“INNOCENCE”では、モデルの一人にもなった。
日時
2006年1月28日(土) 10:30〜12:30
参加資格
どなたでも参加いただけます。
場所

東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル4階  朝日カルチャーセンター

参加費
朝日カルチャーセンター会員  3,150 円   一般  3,670 円
申込方法

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本講座は、朝日カルチャーセンター主催で開催されたものです。

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