子宮・卵巣がんのサポートグループ あいあいのページ

「グループあいあい&りんりん」運営メンバーの紹介です。運営メンバーは、婦人科がんやリンパ浮腫の当事者などがボランティアでつとめています。 なお、プロフィールの内容は運営メンバー各個人の体験談です。当会として、特定の治療法などを推奨しているわけではありません。



 40歳になり二人めの子が欲しくなり不妊治療をダラダラと3、4年続けていました。色んなホルモン注射や飲み薬を 続けた影響だったか、この頃からかなり生理が乱れていました。 40歳代中盤で二人目は諦めましたが、この前後に大量に出血した事が何度かありました。ダラダラと出血も続くようになり、定期的に近所の婦人科に通っていました。 医師からは、「子宮筋腫があるけども、年齢的にも閉経が近いので、このまま薬で対処しましょう」との説明を受けていました。 子宮頸がんの検査は定期的に、体がんのほうの検査も数年前にやったので、細胞異常が見つかった後で行った別の総合病院でがんの診断を受けた時はショックでした。 総合病院の診断は子宮体がんII B期、提示された治療法は広汎子宮全摘出術、骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節郭清、「おそらく抗がん剤もやるでしょう」とのお話でした。 2013年11月でした。

 インターネットで色々調べるうちに、一番怖くなったのは広汎子宮全摘出術の後遺症である排尿障害(がんと診断されたことや、生存率、手術そのものより)。 若い頃、腎臓結石を患った際に手術後、排尿がうまくいかなかった苦しさの記憶が……。 セカンドオピニオンで行った別のがん専門病院では、準広汎子宮全摘出術(排尿障害の可能性がほぼゼロ)の手術方針との説明を受け、そちらでお願いすることを即決しました。 12月25日、クリスマスに6時間の手術。お正月には、入院患者も少ない病院でミニおせち料理をいただきました。 病理診断の結果、リンパに転移はなかったので抗がん剤は必要なし、あとは経過観察で3ヶ月毎に病院に通っています(2015年6月現在)。

 手術後に脚の付け根がすごく浮腫んで、パニックになりましたが、担当医がおっしゃった通り一過性のものだったようで、2〜3週間でほぼ元に戻りました。 下肢も心配でしたが、じっとできないタイプなので手術後2週間めぐらいから散歩、2ヶ月めからヨガ 、半年後にはプール、海外旅行等にも復帰しました。 筋肉がポンプの役割をしているので、リンパ浮腫の予防や治療に、運動療法は重要だとか。でも看護婦さんにすごーく丁寧に教えてもらったリンパマッサージは、面倒でやってません。 若干左のふくらはぎのほうが太いのですが、これは若い時のスポーツの影響ではないかと……。

 退院後しばらくは、代替療法など、再発予防の色々な本を読んで食べ物にすごく神経質になり、一気に6キロぐらい痩せ、結婚前の体重に! しかし1年半経った今では食事療法はかなりアバウトになり、体重もほぼ元通り〜。 食事以外では、ビタミン等のサプリ、運動、睡眠、それからストレスを溜めないように気をつけています。 フルタイムの仕事はがんの診断を受ける以前に辞めていたのですが、主婦業をしながら細々と仕事は続けています。

 診断を受けた直後、面識もない私を気持ちよくサポートしてくれた「あいあい」の仲間。 がんがきっかけで、いろいろな新しい出会いがあったことを、感謝しています。やはりそういう年齢(50代)なのでしょうね。 婦人科以外でもまわりに"がん友"が結構できました。切られて(手術)、焼かれて(放射線)、毒を盛られて(抗がん剤)、愛しい戦友のような気がしてきます。 診断を受けた直後は、あんなに孤独を感じたんですが、不思議ですよね。
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